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空気人形

空気人形
監督・脚本・編集:是枝裕和 原作:業田良家「ゴーダ哲学堂 空気人形」 音楽:world's end girlfriend 撮影:リー・ピンビン
出演:ペ・ドゥナ、板尾創路、ARATA

五つ星評価:★★★★★

ダッチワイフが心を持った・・・と言ってしまうと変に聞こえるが、その通りなんだけど、もっと綺麗で儚く、それでいて孤独感が漂う、まさに大人向けの童話。

この映画にとって最も素晴らしいのは、やはりペ・ドゥナの起用。
ペ・ドゥナ演じるダッチワイフ「のぞみ」が徐々に人間性を得ていく姿は、どこか微笑ましく、ニヤニヤとしてしまうシーンの数々がとても印象的。

ロリっぽい衣装に、少女臭さを持ち合わせながら、綺麗な裸体を惜しげもなく披露し(腰からお尻ラインがホントにエロイ)、たどたどしい日本語が相まって、実際に二次元が三次元になっちゃったらこんな感じなんじゃないの!?と妄想させるぐらいの愛らしさがある。いちいち仕草がカワイイ。

板尾やその他のとの絡みも臆することなく演じており、鮮烈過ぎる演技は、誰も真似出来ないはず。空気を入れるだけのシーンが、こんなにもエロティシズムを醸し出すなんて驚きだ。

一方で、生々しく負の一面を描いており、独男や街の人々の描写がコントラストとして強烈な重苦しさを演出している。皆、空虚感を持ち合わせており、それぞれが苦しんでいる。これらは非常に淡々と描かれており、空気人形とは無関係に見えるが、空気人形の「空っぽ」の捉え方と、後の展開に大きな意味がある。

原作で1コマでしか登場しない持ち主を、板尾に演じさせ、孤独感を埋め合わせしようとする独男に改変したのも、理由付けと共に重要なファクターになっている。

何気なく微笑ましく見ていたファンタジックな一連の描写と、目を背けたくなる負の一面が、さりげない伏線となって、あの結末へとたどり着くのにはヤラれた。オブラートに包まれ、ファンタジーのように描かれてはいるが、相当な曲者。予告でも全くそれを見せていない。
是枝監督が感銘を受け、独自解釈でこの作品を描きたかったのも分かる。

リー・ピンピンの映像も素晴らしいし、world's end girlfriendの音楽の調和も本当に最高。雰囲気映画なのに、ほぼダレないのは流石。

ダウナーになってしまうが、それなのに変に欝な感じにもならない。不思議な感覚になれる、そんな映画。傑作。
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