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母なる証明

母なる証明
監督・原案:ポン・ジュノ 脚本:パク・ウンギョ、ポン・ジュノ
出演:キム・ヘジャ、ウォンビン、チン・グ、ユン・ジェムン

五つ星評価:★★★★★

「殺人の追憶」「グエムル」のポン・ジュノ監督によるヒューマン・ミステリー。

冒頭から観客に「何だこりゃ?」と思わせるキム・ヘジャの怪しげなダンスに始まる「違和感」が、物語の顛末における"描写"と重なった時に、「やられた!」と思わされるバケモノ級の脚本は流石としか言いようが無い

息子の無実を証明するために真相を求め奔走する母という、普遍的な母性といったものや母子の関係性というテーマを一貫して描きつつも、そこから浮かび上がる「恐怖」が徐々に形を成し、確固たる「結末」に至る構成はホントに見事。

母を煙たがる自閉症の息子と、気をかける母。それら関係性に気を使った描写や設定の数々。
食事、排泄、就寝に至るまで、息子からしたら「離れたい。でも離れたくはない」、母は「離したくはない」というギリギリの部分での母子の"関係性"を強調されているのがヒシヒシと伝わる。それだけでなく物語を通して、その母なる"愛"が証明されていく様はカタルシスさえ感じさせる。

原題は「MOTHER」だが、この邦題は素晴らしい。

絶望的かと思われた事件が、二転三転し、希望の糸口が見つかったと思わせたところへ・・・
というミステリーとして面白さもさることながら、台詞回し、舞台設定、演出、伏線が秀逸(多少周到過ぎるとはいえ)。
広がる水、血、廃油・・・これだけでも心象描写として恐ろしく冴え渡っていることが分かる。

特に作品を印象付けるためのキャスティングが、ある意味狂気にも感じ、徹底した姿勢には感服する。
ポン・ジュノが慣れ親しんだという名女優キム・ヘジャはさることながら、ウォンビンの障害を抱えた息子の演技も良いし、脇役に至るまで、観客に嫌と言うほど物語を刷り込ませるために外見にまで気を使った緻密な作り。

改めて物語が結末を迎えた時に、全ての要素が繋がり、更にそれは既知の概念、先入観などが上手く利用されている仕掛けの巧みさに気がつき、圧倒的衝撃を感じるはず。傑作。
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